『共通価値創造への挑戦』 勝ち残る地銀、生き返る製造業 金融財政事情研究会
- 【本書が参考になる課題領域】
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金融機関の方々には
- ・取引先の事業性評価や取引先との共通価値創造への取り組みの具体化
- ・(具体的には)製造業の事業再生計画の立案
- ・製造業に対する銀行員の理解を深め、銀行員の目利き能力向上への取り組み
- ・金融機関でコンサルティングを主たる業務としている銀行員のスキルアップ
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製造業の経営者、管理者の方々には
- ・業績改善の具体的な取り組みと成果の獲得
- ・(具体的には)中期での業績改善計画、中期経営計画の策定
- ・金融機関との良好な関係の継続的取り組み
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前半の第Ⅰ部では、広島銀行とカーツ社と著者の三社一体の経営改善事例を紹介し、そこから共通価値創造の取組みとは何かを考える。「共通価値創造」とは、金融庁が地方銀行に提示している言葉である。銀行との取引先の双方がWIN-WINになる共通の価値を創造して、事業活性化や新たな事業創造につなげることを促している。後半の第Ⅱ部では、著者がお客様とともに挑戦している製造業の業績改善の考え方と手法について紹介している。
【本書の内容】
- ◆2008年、岡山県に本社を置く刈払機・草刈機メーカー、カーツ株式会社はリーマンショック後の急激な円高によって窮地に陥った。メインバンクである広島銀行はコンサルタントとして著者を送り込んだ。
- ◆カーツの事例を通してみえてくるのは、製造業の改善のヒントは現場にあるということ、しかし、製造現場での改善を会社の業績改善に結びつけるためには経営者の決断が必要であるこということ、事業価値を保存し高めるためには銀行と企業のコミュニケーションが不可欠であるということだ。
- ◆本書では、ひとつの事例を超えて、企業と金融機関の事業価値創造に向けた協働作業(共通価値の創造)がいかにして可能になるのかを考察する。そして、製造現場改善のための「平山メソッド」をあますところなく紹介するとともに、広島銀行における現在までの取組みを描いている。
【推薦の言葉】
「顧客に教えられ市場に鍛えられる。本当に変わるべきは顧客を知らない銀行員。銀行員は大事なことを顧客から学ぶ。この構図はこれからも変わらない。本書には、そのためのヒントがたくさん詰まっている。一人でも多くの銀行員が本書を手にすることを願っている。」(広島銀行代表取締役頭取 池田晃治 氏)
「地方銀行のバンカーなら読まないわけにはいかない、事業性評価のお手本を示す事例研究。」(ルートエフ株式会社代表取締役 大庫直樹 氏)
【目次】
- 第Ⅰ部 経営改善事例で考える共通価値創造
- 第1章 カーツ社の復活とさらなる挑戦
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- 1 カーツ社と同社の製品・事業の特徴
- 2 事業性評価を超える共通価値創造への取組み
- 3 中期経営計画の策定
- 4 中期経営計画の実行
- 5 直近5年間で目覚ましい業績回復を達成
- 第2章 広島銀行における取引先支援の取組み
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- 1 「4象限マトリックス」で取組みを加速する
- 2 インタビューによる課題共有
- 3 業務機能調査表による実態把握
- 4 外部専門家との協働による改善余地の算出
- 5 実行計画書とKPIマネジメント
- 第3章 会社・銀行・コンサルタント―三者一体の共通価値創造
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- 1 会社がなすべきこと
- 2 銀行がなすべきこと
- 3 コンサルタントがなすべきこと
- 4 三者一体で行う戦略(勝ち方)の立案
- 5 走り始める、走り続ける
- 第Ⅱ部 製造業の業績改善の考え方と手法
- 第4章 測定できないものは、改善できない
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- 1 3つの希少資源(稼働率、能率、良品率)で経営成果をあげる
- 2 ものづくりの3形態(機械がつくる、人がつくる、人と機械がつくる)で管理する
- 第5章 イメージできないものは、マネージ(管理)できない
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- 1 能率標準による日別(号機別)順序計画で生産現場が劇的に変わる
- 2 レイアウトで製造現場を可視化(見える化)する
- 3 複雑な工程を少ない管理点で可視化する
- 第6章 改善成果を刈り取る
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- 1 不稼働損、超過稼働損を解消する
- 2 標準工程表によるリードタイムの短縮
- 3 競争しないものは競争力がつかない
- 4 目指すもの(まとめ)